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ドロップヴォイシングの作り方

1 弾けないコードがある?
2 ドロップ2・ヴォイシングの作り方
3 ドロップ3・ヴォイシングの作り方
4 ドロップ2+4・ヴォイシングの作り方
5 ドロップ2+3・ヴォイシングの作り方
6 テンションの入ったドロップ・ヴォイシング

弾けないコードがある?

コードの最も基本的な並び方に、クローズ・ヴォイシングと呼ばれるものがあります。このヴォイシングは、音と音が近い距離(おおよそ1オクターブ内)で作られているのが特徴です。CM7コードのクローズ・ヴォイシングを見てみましょう。
CMa7クローズ・ヴォイシング
ギターで弾くと次ようになります。

CMa7クローズ・ヴォイシングコードダイアグラム CMa7クローズ・ヴォイシングコードダイアグラム CMa7クローズ・ヴォイシングコードダイアグラム

2つめはストレッチしますが、これならまだギターでも弾くこともできます。次は転回形を弾いてみましょう。
CMa7クローズ・ヴォイシング  CMa7クローズ・ヴォイシングコードダイアグラム

CMa7クローズ・ヴォイシング  CMa7クローズ・ヴォイシングコードダイアグラム

CMa7クローズ・ヴォイシング  CMa7クローズ・ヴォイシングコードダイアグラム

これらの転回形は押さえることが不可能になってしまいます。今度はC6コードのクローズ・ヴォイシングを見てみましょう。
C6クローズ・ヴォイシング
ギターで弾くと次ようになります。

C6 C6 C6

これらもギターではほとんど実用的ではありません。このようにギターでは弾けないクローズ・ヴォイシングが存在するのです。それを解消するためにギターではオープン・ヴォイシング(音と音の間隔が広いもの、おおよそ1オクターブ以上)が良く使われます。

オープン・ヴォイシングの中にはドロップ2、ドロップ3などと呼ばれているものがあります。ここからはそれぞれの作り方を見ていきましょう。

ドロップ2・ヴォイシングの作り方

ドロップ2・ヴォイシングは、クローズ・ヴォイシングの上から2番目の音をオクターブ下げることで出来るヴォイシングのことです。ギターで使うオープン・ヴォイシングのもっとも基本的な形になります。CM7を例に作って見ましょう。

CMa7ドロップ2
左のクローズ・ヴォイシングの上から2番目(この場合はG音)をオクターブ下げたものが右に出来たドロップ2・ヴォイシングです。転回形も見てみましょう。

CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2

ギターでは3~6弦、2~5弦、1~4弦を使ったコードフォームで弾くことができます。

M7コード・ドロップ2・ヴォイシング3~6弦
CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2

M7コード・ドロップ2・ヴォイシング2~5弦
CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2

M7コード・ドロップ2・ヴォイシング1~4弦
CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2

クローズ・ヴォイシングに比べて弾きやすく実用的なコード・フォームになっています。3~6弦のフォームは低音をカバーするので、ヴォーカルやギタリスト同士とのデュオに最適です。2~4弦の音域はコンピングに最適です。1~4弦は主にコード・ソロに最適ですがコンピングでも活用できます。

ドロップ3・ヴォイシングの作り方

ドロップ3・ヴォイシングはクローズ・ヴォイシングの上から3番目の音をオクターブ下げることで出来るヴォイシングです。CM7コードで作ってみましょう。

CMa7ドロップ2
左のクローズ・ヴォイシングの上から3番目(この場合はE音)をオクターブ下げたものが右に出来たドロップ3・ヴォイシングです。転回形も見てみましょう。

CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2

ギターでは2~6弦、1~5弦を使ったコードフォームで弾くことができます。

M7コード・ドロップ3・ヴォイシング3~6弦
CMa7ドロップ2  CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2

M7コード・ドロップ3・ヴォイシング2~5弦
CMa7ドロップ2  CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2

ドロップ2同様に、十分実用性のあるコード・フォームになっています。2~6弦のフォームは低音をカバーするので、ヴォーカルやギタリスト同士とのデュオに最適です。1~5弦はコンピングに最適です。

ドロップ2+4・ヴォイシングの作り方

ここではドロップ2、ドロップ3よりも音域の広いドロップ2+4・ヴォイシングを作ってみましょう。ドロップ2+4・ヴォイシングは、クローズ・ヴォイシングの上から2番目と4番目の音をオクターブ下げて作ります。CM7コードで作ってみましょう。
CMa7ドロップ2+4ルートポジション
左のクローズ・ヴォイシングの上から2番目と4番目(この場合はG音とC音)をオクターブ下げたものが右に出来たドロップ2+4・ヴォイシングです。転回形も見てみましょう。

CMa7ドロップ2+4ファーストインヴァージョン CMa7ドロップ2+4セカンドインヴァージョン CMa7ドロップ2+4サードインヴァージョン

ギターでは2~6弦、1~5弦を使ったコードフォームで弾くことができます。

M7コード・ドロップ2+4・ヴォイシング2~6弦
CMa7ドロップ2  CMa7ドロップ2  CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2

M7コード・ドロップ2+4・ヴォイシング1~5弦
CMa7ドロップ2  CMa7ドロップ2  CMa7ドロップ2 CMa7ドロップ2

低音域と高音域の間の弦を弾かないかなり難しいフォームなので、コンピングやコード・ソロには向きませんが、 独特の響きを演出できるので、ソロ・ギターに最適です。

ドロップ2+3・ヴォイシングの作り方

ドロップ2+4同様、音域の広いドロップ2+3・ヴォイシングも作ってみましょう。ドロップ2+3・ヴォイシングは、クローズ・ヴォイシングの上から2番目と3番目の音をオクターブ下げて作ります。CM7コードを例に作ってみましょう。
CMa7ドロップ2+3ルートポジション
左のクローズ・ヴォイシングの上から2番目と3番目(この場合はG音とE音)をオクターブ下げたものが右に出来たドロップ2+3・ヴォイシングです。転回形も見てみましょう。

CMa7ドロップ2+3ファーストインヴァージョン CMa7ドロップ2+3セカンドインヴァージョン CMa7ドロップ2+3サードインヴァージョン

ギターでは2~6弦、1~5弦を使って弾くことができます。

M7コード・ドロップ2+4・ヴォイシング2~6弦
6弦最低音CMa7ドロップ2+3 6弦最低音CMa7ドロップ2+3第1転回形 6弦最低音CMa7ドロップ2+3第2転回形 6弦最低音CMa7ドロップ2+3第3転回形

M7コード・ドロップ2+4・ヴォイシング1~5弦
5弦最低音CMa7ドロップ2+3 5弦最低音CMa7ドロップ2+3第1転回形 5弦最低音CMa7ドロップ2+3第2転回形 5弦最低音CMa7ドロップ2+3第3転回形

ドロップ2+4同様に独特の響きを演出できるので、ソロ・ギターに最適です。

テンションの入ったドロップ2・ヴォイシング

ギターでは独立して鳴らせる音の最大数が4本(押弦する指が4本)なので、テンションが入る5和音以上のヴォイシングは、そのなかから音を省略して弾く必要があります。CM9を例に選び方をみていきましょう。
CMa7ドロップ2

CM9の構成音はR-3-5-7-9です。この中で省略できる第一候補はRです。Rは通常ベーシストが担当するのでギターでは省略することが多い音です。早速ドロップ2・ヴォイシングのRを9に変えてみましょう。

CMa7ドロップ2

CMa7ドロップ2

CMa7ドロップ2

CMa7ドロップ2

ルートの次の省略候補は5です。コードの響きを決定付けるのは3と7なので、5がつぎの省略候補になります。しかしギターのドロップ2・ヴォイシングでは5を9に変えると押さえるのが不可能なフォームになってしまうので、通常のクローズ・ヴォイシングを使います。

CMa9ドロップ2五線譜   CMa9ドロップ2
CMa9ドロップ2第1転回形 CMa9ドロップ2第2転回形 CMa9ドロップ2第2転回形

ただし、b5や#5など、5が響きを特徴づける場合は省略候補にならない場合もあります。

今度はCM13を例にテンションが2つ加わった6和音の場合を見てみましょう。9と13の2つのテンションが加わっているので、それぞれをR、5と置き換えます。

CMa7ドロップ2

CMa7ドロップ2

CMa7ドロップ2

CMa7ドロップ2

テンションが1音加わる5和音のドロップ2・ヴォイシングはルートまたは5をテンションに置き換えて作ります。
テンションが2音加わる6和音のドロップ2・ヴォイシングはルートと5をテンションに置き換えて作ります。

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