調号をみてみましょう。
この進行には「♭」が4つ付いているので、A♭メジャーかFマイナーという
事になります。
はじめの4小節をみると、A♭メジャーKeyの−
−
−
、
33〜35小節目でA♭メジャーKeyの−
−
になっているので、
Key=A♭メジャーと考える事が出来ます。
では次にA♭メジャースケールのダイアトニックコードを見てみましょう。
これらがA♭メジャースケールから作られるコードです。
コード進行と比べてみると、A♭メジャーキー以外のコードが多くみられます。
これは曲の中で部分転調しているもので、ジャズでは非常に多く見られます。
部分転調している箇所の使えるスケールも見ながらチェックしていきましょう。
−
−
、
−
進行している箇所を赤で囲みました。
また部分転調している箇所は転調が始まったコードの右横に赤文字で記してあります。
もちろんこれ以外の考え方もありますので参考程度に見てください。
赤で囲った−
−
、
−
の部分はリックを使ってアドリブ出来ますが、問題は
29〜32小節目のコード進行です。この曲最大の難所ともいえるこの進行を攻略
していきましょう。
まずはコード進行の響きを覚えるためコードトーンを弾いてみましょう。
ここでは3フレット付近のポジションを使って練習します。
コードトーン練習1(ルートから上昇)
コードトーン練習2(ルートから下降)
ルートから弾くのに慣れてきたら、コードトーンの位置を確実に覚えるために、
一番近い次のコードのコードトーンにつなげていく練習をします。
コードトーン練習3
コードトーンの位置を把握できたら、コードトーンを使ったアドリブ練習をしてみましょう。
いきなりアドリブをするのは大変なので、短いモチーフを使ってそれを発展させていく練習
をしてみます。ここでは次の2つのモチーフを使ってアドリブしてみましょう。
| モチーフ1 | モチーフ2 |
| |
モチーフを使ったアドリブ
このようにコードが変わっても同じモチーフを使うことによって、自然なアドリブを
する事が出来るようになります。モチーフを発展させる方法は無限にあるので、
いろいろなモチーフを使って試してみて下さい。
コードトーンに慣れてきたらスケールを使ってみましょう。練習方法はコードトーンと同じです。
まずはスケールの響きを覚えます。
スケール練習1
スケールの響きが分かってきたら、各スケールの位置を確実に覚えるために、
一番近い次のコードのスケールにつなげる練習をします。
スケール練習2
スケールの位置を把握できたらモチーフを使った練習です。
ここでは次のモチーフを使ってアドリブします。
| モチーフ1 | モチーフ2 |
| |
モチーフを使ったアドリブ
いかがですか?コードトーンだけよりもフレーズの幅が広がり、よりアドリブらしく
なってきたと思います。この練習を他のポジションでも行なって、ギターネック
上全てでアドリブ出来るようになれば、この進行は攻略です。
このように、難しいコード進行はその部分だけを取り出して、ゆっくりなテンポから
何度も何度も練習することで克服できます。
実はBdim7ではBディミニッシュスケール以外にも使えるスケールがあります。
Bbm7コードに解決する事からF7の代理コードとして考えてみましょう。
ルートをFとしてBdim7の構成音を見ると、F7(#9、#11、13)コードになります。
これらのテンションが入るスケールはFドミナントディミニッシュスケール(=Fコンディミ)
なので、Fドミナントディミニッシュスケールを使うことが出来ます。
早速使ってみましょう。
Fドミナントディミニッシュスケールを使ったアドリブ
Fドミナントディミニッシュスケールを使うことで、Cm7()-Bdim(
の代理)-Bbm7(
)
と考える事が出来るので、リックを使ってアドリブ出来るようになります。
コード進行に対する考え方、スケールの選び方は一通りではないので、
自分に合った考え方を見つけていくと効果的です。
最後に、Abメジャースケールを中心に、−
−
リック、コードトーンを使ったアドリブ例を
2コーラス音源にしました。1コーラス分は譜面にしておきましたので、合わせて参考にして下さい。
アドリブで大事な事はいかにして「歌う」かです。
常に、頭の中で鳴っている音を弾こう、と心がけて練習してみて下さい。
アドリブ例
譜面はアーティキュレーションの表記、細かいニュアンス等を省略しています。
| アーティスト | アルバム名 | 曲名 |
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| ジョン・スコフィールド John Scofield | Flat Out![]() amazon.jpの詳細ページへ | ジョンスコらしいアウトフレーズが 学べます。 |
| パット・メセニー Pat Metheny | Question and Answer ![]() amazon.jpの詳細ページへ | 速いテンポでのクロマチックリックが たくさん学べます。 |
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