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All The Things You Are

1 コード進行
2 Key(調)
3 Abメジャースケールのダイアトニックコード
4 使用できるスケール
5 29~32小節目のアドリブ法
6 スケール練習
7 Bdim7で使えるスケール
8 アドリブ例
9 おすすめCD

コード進行

カラオケ(4コーラス)

all the things you areコード進行

All The Things You AreはA-B-A'フォームの36小節の曲です。まずはコード進行を分析して各コードの機能や使えるスケールを調べてみましょう。コード進行は、「曲のKey→各コードの機能→使えるスケール」、という順番で分析していくのが簡単です。それでは曲のKeyをみていきましょう。

Key(調)

Keyは調号から判断することができます。
キー(調号)
この進行には「b」が4つ付いているので、AbメジャーかFマイナーKeyということになります。メジャーかマイナーかは、曲のはじめと終わりのコード進行で判断できます。 はじめの4小節をみると、AbメジャーKeyのVI-II-V-I、

VI-II-V-I

33~35小節目でAbメジャーKeyのII-V-I になっているので、

II-V-I

Key=Abメジャーと判断できます。
では次にAbメジャースケールのダイアトニックコードを見てみましょう。

Abメジャースケールのダイアトニックコード

Abメジャーダイアトニックコード
Abメジャースケールからは上記のコードが作られます。コード進行と比べてみると、上記以外のコードが多くあるのが分かります。これは部分転調とよばれる手法で、ジャズスタンダードではよく使われます。部分転調はII-Vの箇所を調べることで簡単に判断することができます。たとえば、6小節目のDm7-G7。

G7

Dm7-G7はCメジャーKeyのII-Vなので、Dm7-G7からの3小節間はCメジャーKeyに部分転調していると判断できます。次は14小節目のAm7-D7。

D7

Am7-D7はGメジャーKeyのV7なので、Am7-D7からの3小節間はGメジャーKeyに部分転調していると判断できます。
このようにII-Vを調べると、部分転調を簡単に見つけることができます。その他の部分転調している箇所もチェックしながら、使えるスケールをみていきましょう。

使用できるスケール

アドリブ例の音源を元に使えるスケールを表記しました。もちろんこれ以外の考え方もありますので参考程度にみてください。(注・・D Diminishedはドミナントディミニッシュスケールの略です)

1~4小節目

II-V-IやV-Iの部分はリックを使ってアドリブできますが、問題は29~32小節目のコード進行です。この曲の難所ともいえるこの進行を攻略していきましょう。

29~32小節目のアドリブ法

まずはコード進行の響きを覚えるためコードトーンを弾いてみましょう。ここでは3フレット付近のポジションを使って練習します。

コードトーン練習1(ルートから上昇)

29~32小節目練習法1

コードトーン練習2(ルートから下降)

29~32小節目練習法1-2

ルートから弾くのに慣れてきたら、コードトーンの位置を確実に覚えるために、一番近い次のコードのコードトーンにつなげていく練習をします。

コードトーン練習3

コードトーン練習3

コードトーンの位置を把握できたら、コードトーンを使ったアドリブ練習をしてみましょう。いきなりアドリブをするのは大変なので、短いモチーフを使ってそれを発展させていく練習をしてみます。ここでは次の2つのモチーフを使ってアドリブしてみましょう。

モチーフ1
モチーフ1
モチーフ2
モチーフ2

モチーフを使ったアドリブ

コードトーン練習4

このようにコードが変わっても同じモチーフを使うことによって、自然なアドリブをすることができるようになります。モチーフを発展させる方法は無限にあるので、いろいろなモチーフを使って試してみてください。

スケール練習

コードトーンに慣れてきたらスケールを使ってみましょう。練習方法はコードトーンと同じです。まずはスケールの響きを覚えます。

スケール練習1

スケール練習

スケールの響きが分かってきたら、各スケールの位置を確実に覚えるために、一番近い次のコードのスケールにつなげる練習をします。

スケール練習2

スケール練習2

スケールの位置を把握できたらモチーフを使った練習です。ここでは次のモチーフを使ってアドリブします。

モチーフ1
モチーフ1
モチーフ2
モチーフ2

モチーフを使ったアドリブ

コードトーン練習4

いかがですか。コードトーンだけよりもフレーズの幅が広がり、よりアドリブらしくなっていませんか。この練習を他のポジションでも行なって、ギターネック上全てでアドリブできるようになればこの進行は攻略です。難しいコード進行はその部分だけを取り出して、ゆっくりなテンポから何度も何度も練習することで克服できます。

Bdim7で使えるスケール

Bdim7ではBディミニッシュスケール以外にも使えるスケールがあります。Bbm7コードに解決することからF7の代理コードとして考えてみましょう。ルートをFとしてBdim7の構成音を見ると、F7(#9、#11、13)コードになります。
BディミニッシュコードとF7の関係

これらのテンションが入るスケールはFドミナントディミニッシュスケール(=Fコンディミ)なので、Fドミナントディミニッシュスケールを使うことができます。早速使ってみましょう。

Fドミナントディミニッシュスケールを使ったアドリブ

コードトーン練習6

Fドミナントディミニッシュスケールを使うことで、Cm7(II)-Bdim(Vの代理)-Bbm7(I)と考えることができるので、II-V-I リックを使ってアドリブできるようになります。 コード進行に対する考え方、スケールの選び方は一通りではないので、自分に合った考え方を見つけていくと効果的です。

アドリブ例

最後に、Abメジャースケールを中心に、II-V-I リック、コードトーンを使ったアドリブ例を2コーラス音源にしました。1コーラス分は譜面にしておきましたので、合わせて参考にしてください。アドリブで大切なことはいかにして「歌う」かです。常に、頭の中で鳴っている音を弾こう、と心がけて練習してみてください。

アドリブ例

アドリブ例1-4小節目

おすすめCD

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ソロギターでの演奏ですが、参考になるリックがたくさんあります。

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ジャンゴロジー~スペシャル・エディション

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Pat Metheny(パット・メセニー)

速いテンポでのクロマチックリックがたくさん学べます。

Question and Answer

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Jim Hall and Pat Metheny(ジム・ホール パット・メセニー)

4分の3拍子ですが、メロディアスなフレージングが学べます。

Jim Hall and Pat Metheny

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Grant Green(グラント・グリーン)

ミディアムテンポでの王道フレーズが満載です。

Wolfgang Muthspiel(ウォルフガング・ムースピール)

王道なサウンドながら、コンテンポラリーなフレージングを学べます。

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