この進行はKey=B♭メジャーの−
−
−
で成り立っているので、
B♭メジャースケールが使えます。
早速弾いてみましょう。
どうですか?
バックのコードに外れる事無く弾けると思います。
ではこれをどうやってジャズっぽくしていくのでしょうか?
ジャズのアドリブの特徴に、コード感を連想させる、というものがあります。
例えば次の例を聞いてみて下さい。
コードを連想させて弾いた例
バックのコードを無くして聞いてみましょう。
いかがですか?
バックのコードを無くしてもコード進行を連想する事が出来ましたか?
何故コード感が伝わったのでしょうか。
それは、各コードのコードトーン(コードの構成音)を意識しているからなのです。
そこでまずは、コードトーンを覚えてみましょう。
コードトーンとはコードの構成音の事で、B♭Ma7の場合B♭、D、F、Aになります。
ここでは、5thポジション(人差し指を5フレットに置いた時に弾ける範囲)内で弾ける
各コードのコードトーンを紹介します。
B♭M7![]() | G7![]() |
Cm7![]() |
F7![]() |
Fm7![]() | B♭7 |
E♭M7![]() | E♭m7 |
Dm7![]() |
コードトーンの位置を確認したら、コードトーンを覚える練習をしていきましょう。
まずは、コード進行に合わせて8分音符で弾いてみて下さい。
(この練習は、コード進行の響きを覚えるのにも役に立ちます。)
コードトーン練習例1

練習1は前半2小節がルートから上昇する方法、後半2小節がルートから下降する方法です。
はじめは上昇のみ、下降のみと練習して、最終的に混ぜて練習してみてください。
コードトーンの位置が見えるようになってきたら、今度は毎回ルートから弾くのではなく
終りの音から一番近い次のコードのコードトーンを弾く練習をしてみましょう。
コードトーン練習例2

譜面では4小節分しか書いていませんが、実際には何小節も繰り返し行なってください。
それが出来てきたら、コードトーンをランダムに選んで弾く練習をしてみましょう。
コードトーン練習例3
慣れないうちは難しいと思いますが、テンポをゆっくにして確実にコードトーンの位置を
覚えてください。5thポジションに慣れたら、他のポジションでも同様の方法で練習して
ネック上どこでもコードトーンが見えるようになるのが理想です。
ある程度出来てきたらコードトーンでのアドリブに移りましょう。
今まではコードトーンを覚えるための練習でしたが、ここではコードトーンだけで
アドリブしてみましょう。
いきなりアドリブするのは大変なので、リズムに変化をつけていきます。
ここではおしゃれに聴こえる3連符を取り入れてコードトーンを弾いてみましょう。
よく使われる3連符のリズム
| (a) | (b) |
3連符を使ったコードトーンアドリブ例
リズムに変化をつけただけでもアドリブらしく聞こえませんか?
アドリブする時は、とにかく頭の中で鳴る音を意識しましょう。
はじめはギターで弾かず歌いながら練習して、それをギターで弾くようにするのも効果的です。
なかなかカッコよく歌えないときは、リズムチェンジの演奏が聴けるCDを聴いて、
アドリブをCDと一緒に歌って自分の中に取り込むと、だんだん歌えるようになります。
アドリブに慣れてきたら、「A」後半へ進んでみましょう。
ここでも、前半と同じくコードトーンを覚える練習からはじめましょう。
コードトーン練習例1
次は、一番近い次のコードのコードトーンに移動する練習です。
コードトーン練習例2
それが出来たら、コードトーンの音をランダムに弾く練習をします。
コードトーン練習例3
ランダムに弾く時もアドリブと同じように、頭の中に鳴っている音を選んで弾くと効果的です。
ランダムに弾くのに慣れてきたら、A前半と同じように3連符のリズムも入れてアドリブしてみ
ましょう。
コードトーンでのアドリブ
ここまで出来たら、前半と後半を合わせて練習します。
さあ、いよいよAセクション全部でのアドリブです。
ここでもまずはコードトーンを弾いて、コード進行の流れを覚えてしまいましょう。
コードトーン練習1
次に一番近い次のコードのコードトーンへつなげる練習もします。
コードトーン練習2

出来るようになったらランダムに弾きます。
コードトーンランダム練習
それでは今までの練習をふまえて、コードトーンを使ってアドリブしてみましょう。
何度も何度も繰り返し練習してコードトーンの位置を完全に把握しましょう。
出来るようになったら次はスケールです。
コードトーンを使う事に慣れてくると、今度はよりジャズらしく弾きたくなります。
そこで出てくるのがスケールです。まずは使えるスケールを見てみましょう。
| コード | スケール |
| B♭Ma7 | B♭メジャースケール |
| G7 | Gオルタードスケール |
| Cm7 | Cドリアンスケール |
| F7 | Fドミナントディミニッシュスケール(コンディミ) |
| Fm7 | Fドリアンスケール |
| B♭7 | B♭ドミナントディミニッシュスケール |
| E♭Ma7 | E♭メジャースケール |
| E♭m7 | E♭ドリアンスケール |
| Dm7 | Dドリアンスケール |
これ以外にも使えるスケールがありますが、よく使われるのは上記のスケールです。
いきなり全ての音を取り入れるのは大変なので、まずは各スケールの9thの音を
コードトーンと組み合わせて練習してみましょう。
練習法はコードトーンの時と同じです。まずは9thの位置を確認します。
| B♭M7 | G7 |
Cm7 |
| F7 |
Fm7 | B♭7 |
| E♭M7 | E♭m7 |
Dm7 |
位置を確認したら覚える練習です。
コードトーン+9th練習1
出来るようになったら、一番近い次のコードのコードトーンまたは9thにつなげる練習です。
コードトーン+9th練習2
次はランダムに弾く練習です。
コードトーン+9thランダム練習
最後にアドリブです。
コードトーン+9thアドリブ練習
スケールの中から1音選んで取り入れるだけでもだいぶジャズらしく聴こえませんか?
コードトーンを主体にアドリブする事で、コード進行を感じさせながらジャズらしいソロを
弾けるようになります。
これが出来るようになってきたらリックを使ってみましょう。
スケール音を取り入れていく練習をしてきましたが、リズムチェンジのように
速いテンポで演奏される曲はリックを使うのも効果的です。
早速「A」で使えるリックを弾いてみましょう。
B♭M7(Dm7)−G7−Cm7−F7リック
上記5つのリックは、1、2小節目、3、4小節目、7、8小節目で使うことが出来ます。
B♭M7とDm7は代理コードの関係なので、同じリックを使うことが出来ます。
Fm7−B♭7−E♭M7−E♭m7リック
上記5つのリックは5、6小節目で使うことが出来ます。
気に入ったリックがあったら早速アドリブに取り入れて見ましょう。
リック+コードトーンアドリブ例
いかがですか?
こうやってコードトーンとスケール、リックを上手く組み合わせる事で
ジャズらしいアドリブが出来るようになります。
5thポジションでアドリブが出来るようになったら残りのポジションでも練習して、
ギターネック上全体を使ったアドリブをしてみて下さい。