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Dm7-G7-CMa7でのアドリブ

 1 コード進行
 2 スケールだけではジャズらしくならない?
 3 コードトーンを弾いてみよう
 4 コードトーンの覚え方1
 5 コードトーンの覚え方2
 6 コードトーンを使ったアドリブ
 7 各コードのリックを使ってみよう
 8 Gドミナントディミニッシュスケールを使ってみよう
 9 Gドミナントディミニッシュスケールのリック
10 アドリブ例

コード進行

CメジャーキーのII-V-I (ツーファイブワン)を使って練習していきます。
Dm7-G7-CMa75線譜

CMa7からみて、Dmi7はIImi7、G7はV7になることからII-V-I と呼ばれています。

II-V-Iはほとんどのジャズスタンダードで使われているので、このコード進行でのアドリブをマスターすれば、ジャズスタンダードにも応用できるようになります。よく使われるコードフォームを紹介しますので、まずはコードを弾いてコード進行の響きを感じてみましょう。

Dm75弦ルートDmi7コードフォー-ム
Dm95弦ルートDmi9コードフォー-ム
G76弦ルートG7
G7(13)6弦ルートG7(13)
CMa7CMa7コードダイアグラム
CMa9CMa9コードダイアグラム

各コードが弾けるようになったら、アドリブ練習のためのバッキングトラックを作りましょう。ここではドラムとベースの打ち込みをバックにギターでコードを弾いてみます。

もちろんメトロノームをバックに作ったり、ピアノを打ち込んでコードを弾いても構いません。自分の練習しやすい環境を作ってみてください。バッキングトッラクが作れたらアドリブ練習です。まずは材料となるスケールを見てみましょう。

スケールだけではジャズらしくならない?

CメジャーキーのII-V-I では次のスケールがよく使われます。

Dm7=Dドリアン、Dメロディックマイナースケール
G7=Gミクソリディアン、Gドミナントディミニッシュスケール
CMa7=Cメジャー、Cリディアンスケール

しかし、使えるスケールが分かってもジャズなアドリブが弾けません。その原因には2つの大きな理由があります。

1、コード進行を意識せずにスケールを弾いてしまうこと。
2、ジャズらしいリック(フレーズ)を知らないで弾いてしまうこと。

スケールを知っていてもジャズらしいアドリブが弾けない原因は主にこの2つです。まずは1を解決するために、コード進行を意識する練習をしてみましょう。

コードトーンを弾いてみよう

コード進行を意識するには、各コードの構成音=コードトーンを弾くのが最適です。コードトーンを弾く練習は、コード進行の響きを覚えるのに役立ち、また、コードに対してのインサイドの響きを覚えるので、後にアドリブをする際、自分の出している音が合っているのか外れているのかを識別できるようにもなります。

いきなりネック上全てのコードトーンを覚えようとすると大変なので、ここでは、2ndポジション(2フレットに人差し指を置いて弾ける範囲)で弾けるコードトーンに絞って紹介します。(図のR=ルート、3=3度、5=5度、7=7度を表しています)

Dm7Dm7コードトーンダイアグラム
G7G7コードトーンダイアグラム
CMa7CMa7コードトーンダイアグラム

まずはネック上でコードトーンの位置がある程度見えてくるまで弾いてみてください。少し分かってきたら、コード進行上で弾いてみましょう。

コードトーンの覚え方1

1拍目をルートからはじめる方法1

コードトーン練習1

この方法は、今までコードトーンを使っていなかった方に最適です。譜面では低い音から高い音に昇っていく方法ですが、もちろん高い音から低い音へ下がっていく方法も効果的です。

1拍目をルートからはじめる方法2

コードトーン練習1

8分音符が難しければ、4分音符にしてゆっくり弾いても構いません。まずはコード進行の響きに慣れることがこの練習の目的です。また、練習するときはバックにコードを鳴らしながら行なうことで、より早く「耳」に覚えこませることができます。これができるようになったら、次の方法へ進んでみましょう。

コードトーンの覚え方2

コードトーンをスムーズにつなげる方法

コードトーン練習2

この方法は小節内の最後の音から、1番近い次のコードのコードトーンを見つけて弾くものです。譜面では4小節で終わらせていますが、練習時はコードトーンの配置を覚えるまで続けて行ってください。8小節の例も書いておきます。

8小節の場合

コードトーン練習2-1

コードトーンを使ったアドリブ

今まではコードトーンを覚えるための練習でしたが、今度はコードトーンを使ってアドリブする練習です。使える音は同じで、唯一違うのは「リズムを変える」ということです。よく使われるリズムを3つ紹介しますので参考に使ってみてください。

4分音符+8分音符8分音符+付点4分音符4分音符+3連8分音符

上記3つのリズムを使ったコードトーンのアドリブ例

コードトーンを使ったアドリブ例1

次は16分音符など、色々なリズムを入れて弾いてみます。

様々なリズムを使ったコードトーンのアドリブ例

コードトーンを使ったアドリブ例2

いかがですか。リズムを変えただけでだいぶアドリブらしく聴こえませんか。はじめのうちは4分音符、8分音符を使った簡単なリズムを使うことから始めて、徐々にいろいろなリズムを組み合わせて演奏してみてください。

ここまでできるようになったら、CMa7コードでのアドリブDm7コードでのアドリブG7コードでのアドリブの各ページで覚えたリックを混ぜて練習してみましょう。

各コードのリックを使ってみよう

まずは各コードのリックをつなげてII-V-I リックを作ってみましょう。

つなぎ方は簡単です。終わりの音に近い次のコードのリックを選んでつなげていきます。例えば、Dドリアンスケールリック1からはじめると、Gミクソリディアンリック3、CMa7リック1につなげられます。

各コードのリックをつなげた例1

Dm7-G7-CM7リック1

いかがですか。スムーズに聴こえませんか。同じようにいくつか作ってみましょう。

各コードのリックをつなげた例2

Dm7-G7-CM7リック2

各コードのリックをつなげた例3

Dm7-G7-CM7リック3

各コードのリックをつなげた例4

Dm7-G7-CM7リック4

各コードのリックをつなげた例5

Dm7-G7-CM7リック5

つなぎ方は自由なので、カッコいいと思うつなぎ方をいくつか作ってみてください。それができたら、今度はII-V-I リック同士をつなげてみましょう。

どのリックも4小節目は全休符なので、そこに、今まで練習してきたコードトーンをうまく使って、次のリックにスムーズにつながるようにアドリブしてみましょう。

リック同士をつなげた例

Dm7-G7-CM7リックをつなげた例

いかがですか。だんだんとアドリブらしくなってるように感じませんか。ただこのままだと、リックを使ってるだけの演奏になってしまいます。その原因は8分音符ばかり使っているところにあります。そこで、各リックのリズムを自由に変えて弾いてみましょう。

リックのリズムを変えてつなげた例

Dm7-G7-CM7リックのリズムを自由に変えた例

いかがですか?リズムを変えることで音数が減るリックなども出て、アドリブらしく感じませんか。ここまでできたら、各コードのリックをコードトーンと組み合わせてアドリブしてみましょう。コードトーン練習は2ndポジション、リックは5thポジションなので、ポジションチェンジの練習にもなります。早速やってみましょう。

コードトーンとリックを組み合わせたアドリブ

Dm7-G7-CM7リック5

いかがですか。リックが自然にアドリブに組み合わされてる感じがしませんか。紹介しているリックだけでなく、お気に入りアーティストからコピーしたリックなどを自分なりに組み合わせてアドリブに使ってみてください。

次はよりジャズらしくするため、G7でよく使われるドミナントディミニッシュスケールを使ってみましょう。

Gドミナントディミニッシュスケールを使ってみよう

G7でよく使われるスケールにドミナントディミニッシュスケール(コンビネーションオブディミニッシュスケール)があります。ジャズらしさを出すのに最適なスケールのなので、まずは弾いてみましょう。

Gドミナントディミニッシュスケール

次はコードトーンの練習と同じように、コード進行上で使ってみましょう。自然にスケールが使えるよう、終わりの音から一番近い音を探して弾く練習をします。

G7でスケールを使った練習

ドミナントディミニッシュ練習1

スケールの響きになれてきたら、アドリブに取り入れていきましょう。ただ、スケールは闇雲に使っていてもなかなかカッコよく弾けません。そこで、Gドミナントディミニッシュスケールのリックを覚えてみましょう。

Gドミナントディミニッシュスケールのリック

それでは早速リックを弾いてみましょう。

リック1Gドミナントディミニッシュリック1
リック2Gドミナントディミニッシュリック2
リック3Gドミナントディミニッシュリック3
リック4Gドミナントディミニッシュリック4
リック5Gドミナントディミニッシュリック5
リック6Gドミナントディミニッシュリック6

リックを覚えたらDm7リック、CM7リックとつなげてII-V-I リックを作ってみましょう。

CMa7に上手くつながるリックが無いときは、無理につなげようとせず、終わりの音から一番近いコードトーンを選んで弾きます。コードトーンのほかに9thもよく使われるので使ってみましょう。

各コードのリックをつなげた例1

Dm7-G7ドミナントディミニッシュ-CM7リック1

各コードのリックをつなげた例2

Dm7-G7ドミナントディミニッシュ-CM7リック2

各コードのリックをつなげた例3

Dm7-G7ドミナントディミニッシュ-CM7リック3

各コードのリックをつなげた例4

Dm7-G7ドミナントディミニッシュ-CM7リック4

各コードのリックをつなげた例5

Dm7-G7ドミナントディミニッシュ-CM7リック5

リックが作れたらリック同士をつなげてみましょう。今まで同様3、4小節目はCMa7のコードトーンを使います。

Dm7-G7ドミナントディミニッシュ-CM7リックアドリブ

このままだと、あまりにもリックを使ってる感が強すぎるので、リズムに変化をつけて弾いてみましょう。今回は音の順番も少し変えてみます。

Dm7-G7-CM7リックアドリブ

いかがですか?Gドミナントディミニッシュスケールを使うことでよりジャズらしく感じませんか。ここまでできたら、今までのものを全て組み合わせたアドリブに挑戦してみましょう。

アドリブ例

コードトーン、各コードのリック、II-V-I リックを使ってアドリブしてみましょう。

Dm7-G7-CMa7アドリブ

アドリブするときに大切なことは、歌いながら弾くことです。はじめはなかなか上手くいかないかもしれませんが、あきらめずに練習を続けてみてください。ネック上全てのポジションでアドリブできるようになったら、Dm7-G7-CMa7でのアドリブは完成です。

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