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テンション メジャー

 1 テンションの作り方
 2 IM7で使えるテンション
 3 IIm7で使えるテンション
 4 IIIm7で使えるテンション
 5 IVM7で使えるテンション
 6 V7で使えるテンション
 7 VIm7で使えるテンション
 8 VIIm7(b5)で使えるテンション
 9 各コードで使えるテンションまとめ

テンションの作り方

ここではCメジャースケールから出来るCM7コードを例にテンションの作り方を見ていきましょう。
Cメジャースケール
Rを基準にして、オクターブ内で1つおきに音を積み上げていくとCM7が出来上がります。
Cメジャースケールから作られるCM7
さらに続けて積み上げていくと、9の音がCM7コードに積みあがります。
Cメジャースケールから作られるCM7+9
このように、ルートのオクターブより上に積み上げられる音のことをテンションと呼んでいます。各コードにどんなテンションが使えるのか1音ずつ見ていきましょう。

IM7で使えるテンション

まずは全ての音を積み上げてみましょう。
IM7に積み上げられるテンション

9,11,13の3つのテンションが出来ました。それぞれのサウンドをDm7-G7-CM7で聴いてみましょう。

基本のサウンド

Dm7-G7-CM7

CM7+9(D音)=CM9

Dm7-G7-CM9

G7の不安定な響きからしっかりと安定感のある響きになっていませんか。このことから9はIM7のテンションとして使えることが分かります。次に11を聴いてみましょう。

CM7+11(F音)=CM7(11)

Dm7-G7-CM7(11)

9と比べると安定感が無く、不協和な響きに感じませんか。11の音はIM7の安定する機能を損なわせてしまうので、テンションとしては使えません。

コードの機能を損なわせてしまうテンション音のことを、アヴォイド・ノートと呼んでいます。 アヴォイド・ノートは、元になるコードのコードトーンの半音上の音になっているのが特徴です。

次は13を聴いてみましょう。

CM7+13(A音)=CM7(13)

Dm7-G7-CM7(13)

9同様、安定感のある響きになっていませんか。このことから13はIM7のテンションとして使うことができます。

13は7の音が入っていないと6として扱われます。6はルートのオクターブ内の音なのでテンションとは呼びませんがジャズでは良く使われるサウンドなので響きを覚えておきましょう。
C+6(A音)=C6

Dm7-G7-C6

C6にテンションの9を加えることもできます。
C6+9(D音)=C6(9)

Dm7-G7-C6(9)

6(9)コードはボサノヴァで良く使われるコードです。

最後に9+13を聴いてみましょう。

CM7+9(D音)+13(A音)=CM13

Dm7-G7-CM13

ジャズらしいリッチな響きでありながら、しっかりと安定感のある響きになっていませんか。以上のことから、IM7で使えるテンションは9と13になります。

IIm7で使えるテンション

まずは全ての音を積み上げてみましょう。
IIm7に積み上げられるテンション

9,11,13の3つのテンションが出来ました。Dm7-G7-CM7を例に各テンションのサウンドを聴いてみましょう。

基本のサウンド

Dm7-G7-CM7

Dm7+9(E音)=Dm9

Dm9

いかかですか。次のコードへ自然と進めるサウンドになっていませんか。このことから9はIIm7のテンションとして使えることが分かります。

Dm7+11(G音)=Dm7(11)

Dm7(11)

9同様、自然に聴こえませんか。11もIIm7のテンションとして使えます。

Dm7+13(B音)=Dm7(13)

Dm7(13)

9、11同様、コードの響きを害さず自然に聴こえませんか。13もIIm7のテンションとして使えます。

13はIM7のときと同様、テンションでは無くなりますが6としても使われます。m6はよく使われるのでサウンドを覚えておきましょう。

Dm+6(B音)=Dm6

Dm7(13)

テンションの9と組み合わせることもできます。

Dm6+9(E音)=Dm6(9)

Dm6(9)

11とも組み合わせてみましょう。

Dm6+11(G音)=Dm6(11)

Dm6(11)

9、11両方を組み合わせることもできます。

Dm6+9(E音)+11(G音)=Dm6(9,11)

Dm6(9,11)

Dm7に戻って9、11、13を組み合わせて聴いてみましょう。

Dm7+9(E音)+11(G音)=Dm11

Dm13

Dm7+9(E音)+13(B音)=Dm9(13)

Dm13

Dm7+11(G音)+13(B音)=Dm7(11,13)

Dm13

最後に全てのテンションを入れて聴いてみましょう。

Dm7+9(E音)+11(G音)+13(B音)=Dm13

Dm13

以上のことから、IIm7で使えるテンションは9、11、13になります。

IIIm7で使えるテンション

まずは全ての音を積み上げてみましょう。
IM7に積み上げられるテンション

b9,11,b13の3つのテンションが出来ました。ここではDm7-G7-Em7-Am7を例に各テンションのサウンドを聴いてみましょう。

基本のサウンド

Dm7-G7-Em7-Am7

Em7+b9(F音)=Em7(b9)

Dm9

不協和なサウンドに聴こえませんか。このことからb9はIIIm7のテンションとしては使えません。

Em7+11(A音)=Em7(11)

Dm9

b9とは違い自然な響きになっていませんか。このことから11はIIm7のテンションとして使うことができます。

Em7+b13(C音)=Em7(b13)

Dm9

b13は不協和なサウンドに聴こえませんか。このことからb13はIIIm7のテンションとしては使えません。そのためIIIm7で使えるテンションは11だけになります。

IVM7で使えるテンション

まずは全ての音を積み上げてみましょう。
IVM7に積み上げられるテンション

9,#11,13の3つのテンションが出来ました。ここではFM7-G7-CM7を例に各テンションのサウンドを聴いてみましょう。

基本のサウンド

FM7-G7-CM7

FM7+9(G音)=FM9

FM9-G7-CM7

FM7よりもリッチな響きに感じませんか。このことから9はIVM7のテンションとして使うことができます。

FM7+#11(B音)=FM7(#11)

FM7(#11)-G7-CM7

VIM7の響きを害さずに機能していませんか。このことから#11はIVM7のテンションとして使うことができます。

FM7+13(D音)=FM7(13)

FM7(13)-G7-CM7

自然な響きに感じませんか。IM7のときと同様に、6のサウンドも聴いてみましょう。
F+6(D音)=F6

F6-G7-CM7

9を加えることもできます。
F6+9(G音)=F6(9)

F6(9)-G7-CM7

さらに#11を加えることもできます。
F6(9)+#11(B音)=F6(9,#11)

F6(9,#11)-G7-CM7

FM7に戻って、テンションを組み合わせたサウンドを聴いてみましょう。

FM7+9(G音)+#11(B音)=FM9(#11)

FM9(#11)-G7-CM7

FM7+9(G音)+13(D音)=FM9(13)

FM9(13)-G7-CM7

FM7+#11(B音)+13(D音)=FM7(#11,13)

FM7(#11,13)-G7-CM7

最後に全てのテンションを乗せたサウンドを聴いてみましょう。

FM7+9(G音)+#11(B音)+13(D音)=FM13(#11)

FM13(#11)-G7-CM7

ジャズらしいリッチな響きでありながら、自然な響きになっていませんか。以上のことから、IVM7で使えるテンションは9、#11、13になります。

V7で使えるテンション

まずは全ての音を積み上げてみましょう。
V7に積み上げられるテンション

9,11,13の3つのテンションが出来ました。ここではDm7-G7-CM7を例に各テンションのサウンドを聴いてみましょう。

基本のサウンド

Dm7-G7-CM7

G7+9(A音)=G9

Dm7-G9-CM7

G7のサウンドを損ねること無く響きませんか。9はV7のテンションとして使うことができます。

G7+11(C音)=G7(11)

Dm7-G7(11)-CM7

9とは違いサウンドがにごっているように感じませんか。11の音は3とぶつかってしまうためテンションとしては使えません。

G7+13(E音)=G7(13)

Dm7-G7(13)-CM7

9同様、自然な響きになっていると思います。9と13を組み合わせたサウンドも聴いてみましょう。
G7+9(A音)+13(E音)=G13

Dm7-G13-CM7

以上のことからV7で使えるテンションは9と13になります。

11はテンションとしては使えませんでしたが、3と置き換えることで4として使うことができます。
G7(no3)+4(C音)=G7sus4

Dm7-G7sus4-CM7

9を加えることもできます。
G7sus4+9(A音)=G9sus4

Dm7-G9sus4-CM7

さらに13を加えることもできます。

G9sus4+13(E音)=G13sus4

Dm7-G13sus4-CM7

3の変わりに4を使うとIM7へ行こうとする響きが和らぐのが特徴です。sus4のサウンドもジャズでは良く使われるので覚えておきましょう。

VIm7で使えるテンション

まずは全ての音を積み上げてみましょう。
VIm7に積み上げられるテンション

9,11,b13の3つのテンションが出来ました。ここではCM7-Am7-Dm7-G7を例に各テンションのサウンドを聴いてみましょう。

基本のサウンド

CM7-Am7-Dm7-G7

Am7+9(B音)=Am9

CM7-Am9-Dm7-G7

サウンドにリッチ感が加わっていると思います。このことから9はテンションとして使うことができます。

Am7+11(D音)=Am7(11)

CM7-Am7(11)-Dm7-G7

9同様に自然な響きになっていませんか。このことから11はテンションとして使うことができます。

Am7+b13(F音)=Am7(b13)

CM7-Am7(b13)-Dm7-G7

b13はかなり不協和なサウンドに聴こえませんか。このことからb13はテンションとしては使えません。

最後に9と11を組み合わせたサウンドを聴いてみましょう。

Am7+9(B音)+11(E音)=Am11

CM7-Am11-Dm7-G7

以上のことから、VIm7で使えるテンションは9,11になります。

VIIm7(b5)で使えるテンション

まずは全ての音を積み上げてみましょう。
VIm7に積み上げられるテンション

b9,11,b13の3つのテンションが出来ました。ここではDm7-Bm7(b5)-CM7を例に各テンションのサウンドを聴いてみましょう。

基本のサウンド

Dm7-Bm7(b5)-CM7

Bm7(b5)+b9(C音)=Bm7(b5,b9)

Dm7-Bm7(b5,b9)-CM7

不協和な響きに感じませんか。このことからb9はテンションとしては使えません。

Bm7(b5)+11(E音)=Bm7(b5,11)

Dm7-Bm7(b5,11)-CM7

b9と違い自然なコード進行の流れになっていませんか。このことから11はテンションとして使うことができます。

Bm7(b5)+b13(G音)=Bm7(b5,b13)

Dm7-Bm7(b5,b13)-CM7

自然な響きに感じませんか。このことからb13はテンションとして使うことができます。
最後に11とb13を組み合わせたサウンドを聴いてみましょう。

Bm7(b5)+11(E音)+b13(G音)=Bm7(b5,11,b13)

Dm7-Bm7(b5,11,b13)-CM7

以上のことから、VIIm7(b5)で使えるテンションは11,b13になります。

各コードで使えるテンションまとめ

最後に、メジャースケールから作られるコードで使えるテンションをまとめておきます。

コード使えるテンションアボイド・ノート
IM79th、13th11th
IIm79th、11th、13thなし
IIIm711thb9th、b13th
IVM79th、#11th、13thなし
V79th、13th11th
VIm79th、11thb13th
VIIm7(b5)11th、b13thb9th

テンションとして使えない音はアボイド・ノートとして表記していますが、絶対に使えないわけではなく、そのテンションのサウンドを使いたいと思ったときは、使用することもできます。(例えばIIIm7コードのb13は、フリジアンのサウンドを出すために使うことがあります。)上記で紹介しているものはあくまで一般理論なので、参考程度にして、最終的には音を聴いて自分の耳を頼りに判断していくことが大切です。

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