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リハーモナイゼーション

1 リハーモナイゼーションとは
2 メジャーダイアトニックコードを使ったリハモ
3 モーダルインターチェンジを使ったリハモ
4 トライトーンサブスティテューションを使ったリハモ
5 コルトレーンチェンジを使ったリハモ
6 おすすめ教則本

リハーモナイゼーションとは

リハーモナイゼーション(以下リハモ)は元のコードを別のコードに変えることで、楽曲に新たなハーモニーを与える手法です。シンプルなコード進行を複雑にしたり、簡単なメロディーを興味深く聞かせることもできます。

元のコード進行

Dm7 G7 CM7

リハモしたコード進行

AbM7 Dm7 Db7 CM7

早速リハモの基本的な方法をみていきましょう。

メジャーダイアトニックコードを使ったリハモ

ジャズスタンダードで多く使われるメジャーII-V-Iを例にリハモしてみましょう。

CメジャーキーのII-V-I

Dm7 G7 CM7
リハモするために必要な情報は各コードの機能です。IIはサブドミナント、Vはドミナント、Iはトニックに分類されます。各コードの機能を調べたら、ダイアトニックコード上で代理できるコードを探しましょう。

キーCメジャーのDm7-G7-CM7それぞれを代理できるコード

コード代理コード
Dm7FM7
G7Bm7(b5)
CM7Em7、Am7

代理できるコードを調べたらそれらを使って早速リハモしてみましょう。

Dm7をFM7にリハモ

FM7 G7 CM7

G7をBm7(b5)にリハモ

Dm7 Bm7(b5) CM7

CM7をEm7にリハモ

Dm7 G7 Em7

CM7をAm7にリハモ

Dm7 G7 Am7

上記のリハモを組み合わせることもできます。

Dm7をFM7にG7をBm7(b5)にリハモ

FM7 Bm7b5 CM7

さらに、元のコード進行を混ぜてリハモすることもできます。

元のコード進行と組み合わせたリハモ

FM7 Bm7b5 CM7

代理コードを使うだけでもサウンドの幅が広がっていませんか。リハモで注意する点はただ一つ、「メロディーを邪魔しない」ことです。そこを意識していろいろな組み合わせを試してみてください。 次は、モーダルインターチェンジ使ってリハモしてみましょう。

トライトーンサブスティテューションを使ったリハモ

トライトーンサブスティテューション(以下トライトーンサブ)は裏コードとも呼ばれ、同じトライトーン(減5度音程)を持っているドミナントコード同士は代理させることができる、という手法です。ジャズではとてもよく使われれています。早速G7の裏コードを使ってみましょう。

G7をDb7にリハモ

Dm7 Db7 CM7

Db7に対するIIm7、この場合はAbm7を加えて、VをII-Vに分けるリハモもよくあります。

Db7をAbm7-Db7にリハモ

Dm7 Abm7Db7 CM7

トライトーンサブとは違いますが、ドミナント7thコードへ向けて、その前のコードを7thコードに変える、という手法も良く使われます。この場合、Dm7をG7へのアプローチと考えてD7にします。

Dm7をD7にリハモ

D7 G7 CM7

Dm7をD7に、G7をDb7にリハモ

D7 Db7 CM7

こうすることで、D7に対するIIm7やトライトーンサブが使えるようになります。

D7をAm7 D7にリハモ

Am7D7 G7 CM7

G7にもIIm7を加えることもできます。

G7をDm7 G7にリハモ

Am7D7 Dm7G7 CM7

D7に裏コードを当てはめることもできます。

D7をAb7にリハモ

D7 G7 CM7

D7をAb7に、G7をDb7にリハモ

Ab7 Db7 CM7

さらにAb7に対するIIm7を加えることもできます。

Ab7をEbm7 Ab7にリハモ

Ebm7Ab7 G7 CM7

Ab7をEbm7 Ab7に、G7をDm7 G7にリハモ

Ebm7Ab7 Dm7G7 CM7

裏コードを使うとさらにリハモの幅が広がります。それぞれのドミナントコードにはテンションも加えることができるので、メロディーに注意しながらいろいろなテンションを加えてみるのも面白いと思います。最後にコルトレーンチェンジを使ったリハモを見てみましょう。

コルトレーンチェンジを使ったリハモ

これはコルトレーンが「CountDown」(元のコード進行は「TuneUp)で好んで使っていたリハモをそのまま使う手法です。

Dm7-G7-CM7

Dm7 G7 CM7

コルトレーンチェンジ

コルトレーンチェンジ

早速メロディと合わせてみましょう。

コルトレーンチェンジとメロディ

コルトレーンチェンジ

聴くと分かるように、メロディとぶつかっている箇所が多くあります。コルトレーンチェンジを使うとほとんどの場合メロディーとぶつかってしまうので、ぶつかっている箇所のメロディをコードに合うように変更してみましょう。

コルトレーンチェンジ用にメロディをアレンジ

コルトレーンチェンジに合わせてメロディー変更

既存のメロディをそのまま使えないので、アドリブの時のコード進行を変えるための手法、として使うのが効果的だと思います。

リハモは簡単に曲の雰囲気を変えてくれるので、作曲にも大いに役立つ手法です。コルトレーンチェンジのように、自分オリジナルのリハモを作ってみるのも面白いと思います。

おすすめ教則本

ハーモニーに新しいカラーを加える リハーモナイゼーションテクニック

ダイアトニックコードを使った初歩的な方法から、アウトで使えるハイブリッドな方法まで、分かりやすくまとめられています。

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