
コードの性質
ダイアトニックコードにはそれぞれ特有の性質があり、
「
」をトニック、「
」をサブドミナント、「
」をドミナントと
呼んでいます。
トニックは落ち着いた感じのもの、
サブドミナントはちょっと浮遊した感じの中間的存在
ドミナントは落ち着きたい(トニックへ行きたい)感じのものです。
では各メロディックマイナースケールのコードを、それぞれに分類してみましょう。
メロディックマイナースケールの代理コード(トニック)
「
」CmMa7のトニックに分類されるものを探してみましょう。

残りのコード(
、
はサブドミナント、ドミナントの機能なので除外)からCmMa7と響きの
似ているものを探します。
すると、E♭Ma7(#5)とAmi7(b5)の構成音がCmMa7と似ている事が分かります。


コード進行で確認してみましょう。
元のコード進行

もし、E♭Ma7(#5)とAmi7(b5)コードがトニックの性質を持っていれば、2小節目のCmiMa7を
E♭Ma7(#5)かAmi7(b5)変えても、コード進行の性質が変わらないという事になります。
分かりやすくするため、ベースラインは変えずコードだけを変えた演奏を聞いてみましょう。
2小節目をE♭Ma7(#5)に代えたコード進行

いかがですか?
次は2小節目をAmi7(b5)に変えてみましょう。
2小節目をAmi7(b5)に代えたコード進行

CmiMa7をE♭Ma7(#5)、Ami7(b5)に変えても違和感無く聞こえませんか?
この事から、E♭Ma7(#5)(♭
Ma7(#5))とAmi7(b5)(
mi7(b5))はトニックの性質を持っている
という事が分かります。
ただし、Ami7(b5)はCmiMa7の特徴音であるMa7の音(B音)が含まれていないので、
あまり使われません。
メロディックマイナースケールの代理コード(サブドミナント)

今度はF7と響きの似ているものを探してみましょう。
すると、Dmi7とAmi7(b5)の構成音がF7と似ている事が分かります。


コード進行で確認してみましょう。
元のコード進行

もし、Dmi7とAmi7(♭5)がサブドミナントの性質を持っていれば、3小節目のF7を
Dmi7かAmi7(♭5)に変えても、コード進行の性質が変わらないという事になります。
分かりやすくするため、ベースラインは変えずコードだけを変えた演奏を聞いてみましょう。
3小節目をDmi7に代えたコード進行

3小節目をAmi7(♭5)に代えたコード進行

いかがですか?違和感無く聞こえませんか?
この事から、Dmi7とAmi7(♭5)はサブドミナントの代理コードになります。
メロディックマイナースケールの代理コード(ドミナント)

最後にG7と響きの似ているものを探しましょう。
すると、Bmi7(b5)の構成音がG7と似ている事が分かります。

コード進行で確認しておきましょう。
元のコード進行

もし、Bmi7(b5)がドミナントの性質を持っていれば、4小節目のG7を
EbMa7(#5)かBmi7(b5)に変えても、コード進行の性質が変わらないという事になります。
分かりやすくするため、ベースラインは変えずコードだけを変えた演奏を聞いてみましょう。
4小節目をBmi7(b5)に代えたコード進行

いかがですか?違和感無く聞こえませんか?
この事から、Bmi7(b5)はドミナントの代理コードになります。
もう1つEbMa7(#5)もG7と似た響きを持っています。

しかし、G7の特徴音である3度と7度が含まれていないため代理コードとしては使われません。
これで全てのコードを分類できました。それでは分類をまとめてみましょう。
各コードの分類表
メロディックマイナーダイアトニックコードの分類
| 機能 | コード | 代理コード |
| トニック | miMa7 | ♭ Ma7(#5) ( mi7(b5)) |
| サブドミナント | 7 | mi7 mi7(b5) |
| ドミナント | 7 | mi7(b5) |
メロディックマイナースケールのダイアトニックコードは上記のように分類できます。