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移調の限られた旋法

1 移調の限られた旋法とは
2 移調の限られた旋法No.1
3 移調の限られた旋法No.2
4 移調の限られた旋法No.3
5 移調の限られた旋法No.4
6 移調の限られた旋法No.5
7 移調の限られた旋法No.6
8 移調の限られた旋法No.7

移調の限られた旋法とは

通常スケールは12キー分存在しますが(Cメジャースケールなら、C、C#、D、D#、E、F、F#、G、G#、A、A#、Bの12キー)、移調の限られた旋法は12キーに満たないスケールです。移調の限られた旋法はフランスの作曲家オリヴィエ・メシアンが体系付けしたとされ、メシアンモードとも呼ばれています。メシアンはNo.1~7まで体系付けているので、それぞれを見ていきましょう。

移調の限られた旋法No.1

No.1は各音が全音の音程になっているものです。ジャズではホールトーンスケールとして知られています。

No.1=ホールトーンスケール

MLT1
No.1は2キー分しか存在しません。ダイアグラムで確認してみましょう。

CからはじまるNo.1はそれぞれD、E、F#、G#、A#からはじまるNo.1と同じ音の並びになります。
TAB
C#からはじまるNo.1はそれぞれD#、F、G、A、BからはじまるNo.1と同じ音の並びになります。
TAB
スケール内に3rdとb7thがあるので、ドミナントコード上で使えます。

C7(#5)

移調の限られた旋法No.2

No.2は半音、全音の音程で並んでいるものです。ジャズではドミナントディミニッシュスケールとして知られています。

No.2=ドミナントディミニッシュスケール

No2
No.2は3キー分しか存在しません。ダイアグラムで確認してみましょう。

CからはじまるNo.2はそれぞれEb、F#、AからはじまるNo.2と同じ音の並びになります。
TAB
C#からはじまるNo.2はそれぞれE、G、A#からはじまるNo.2と同じ音の並びになります。
TAB
DからはじまるNo.2はそれぞれF、G#、BからはじまるNo.2と同じ音の並びになります。
TAB
スケール内に3rdとb7thがあるので、ドミナントコード上で使えます。

C7(#5)

移調の限られた旋法No.3

No.3は全音、半音、半音の音程で並んでいるものです。ジャズでの名前はありませんが、アラン・ホ-ルズワースの教則DVDではシンメトリカルスケールとして紹介されています。

No.3

No3
No.3は4キー分しか存在しません。ダイアグラムで確認してみましょう。

CからはじまるNo.3はそれぞれE、G#からはじまるNo.3と同じ音の並びになります。
TAB
C#からはじまるNo.3はそれぞれF、AからはじまるNo.3と同じ音の並びになります。
TAB
DからはじまるNo.3はそれぞれF#、A#からはじまるNo.3と同じ音の並びになります。
TAB
D#からはじまるNo.3はそれぞれG、BからはじまるNo.3と同じ音の並びになります。
TAB
スケール内にはb3rd、3rdとb7th、7thが共存しているので様々なコード上で使えます。演奏者が自由にメジャー、マイナーを行き来できるのも特徴です。
No.3 on CMa7

No.3 on C7

No.3 on Cm7

C7(#5)

移調の限られた旋法No.4

No.4は半音、半音、1音半、半音の音程で並んでいるものです。ジャズでの名前はついていません。

No.4

No.4
No.4は6キー分しか存在しません。ダイアグラムで確認してみましょう。

CからはじまるNo.4はF#からはじまるNo.4と同じ音の並びになります。
TAB
C#からはじまるNo.4はGからはじまるNo.4と同じ音の並びになります。
TAB
DからはじまるNo.4はG#からはじまるNo.4と同じ音の並びになります。
TAB
D#からはじまるNo.4はAからはじまるNo.4と同じ音の並びになります。
TAB
EからはじまるNo.4はA#からはじまるNo.4と同じ音の並びになります。
TAB
FからはじまるNo.4はBからはじまるNo.4と同じ音の並びになります。
TAB
スケール内にはb3rd、3rdがありませんが、11th、b5th、b13thなど
マイナー系のテンションが入っているので、マイナーコード上が使いやすいです。

C7(#5)

移調の限られた旋法No.5

No.5は半音、2音、半音の音程で並んでいるものです。ジャズでの名前はついていません。

No.5

No.5
No.5は6キー分しか存在しません。ダイアグラムで確認してみましょう。

CからはじまるNo.5はF#からはじまるNo.5と同じ音の並びになります。
TAB
C#からはじまるNo.5はGからはじまるNo.5と同じ音の並びになります。
TAB
DからはじまるNo.5はG#からはじまるNo.5と同じ音の並びになります。
TAB
D#からはじまるNo.5はAからはじまるNo.5と同じ音の並びになります。
TAB
EからはじまるNo.5はA#からはじまるNo.5と同じ音の並びになります。
TAB
FからはじまるNo.5はBからはじまるNo.5と同じ音の並びになります。
TAB
スケール内にはb3rd、3rdがありませんが、11th、b5th、などマイナー系のテンションが入っているので、
マイナーコード上で使えます。

C7(#5)

移調の限られた旋法No.6

No.6は全音、全音、半音、半音の音程で並んでいるものです。Barry Harrisはドミナントb5ディミニッシュスケールと呼んでいます。

No.6

No.6
No.6は6キー分しか存在しません。ダイアグラムで確認してみましょう。

CからはじまるNo.6はF#からはじまるNo.6と同じ音の並びになります。
TAB
C#からはじまるNo.6はGからはじまるNo.6と同じ音の並びになります。
TAB
DからはじまるNo.6はG#からはじまるNo.6と同じ音の並びになります。
TAB
D#からはじまるNo.6はAからはじまるNo.6と同じ音の並びになります。
TAB
EからはじまるNo.6はA#からはじまるNo.6と同じ音の並びになります。
TAB
FからはじまるNo.6はBからはじまるNo.6と同じ音の並びになります。
TAB
スケール内にはb3rd、5thがないので、メジャー、ドミナントのオーギュメント系のコード上で使えます。

No.6onCMa7(#5)

No.6onC7(#5)

C7(#5)

移調の限られた旋法No.7

No.7は半音、半音、半音、全音の音程で並んでいるものです。ジャズでの名前はついていません。

No.7

No.7
No.7は6キー分しか存在しません。ダイアグラムで確認してみましょう。

CからはじまるNo.7はF#からはじまるNo.7と同じ音の並びになります。
TAB
C#からはじまるNo.7はGからはじまるNo.7と同じ音の並びになります。
TAB
DからはじまるNo.7はG#からはじまるNo.7と同じ音の並びになります。
TAB
D#からはじまるNo.7はAからはじまるNo.7と同じ音の並びになります。
TAB
EからはじまるNo.7はA#からはじまるNo.7と同じ音の並びになります。
TAB
FからはじまるNo.7はBからはじまるNo.7と同じ音の並びになります。
TAB
スケール内にメジャー3rdがないので、マイナー系のコード上で使えます。

CmM7
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